2015年6月22日月曜日

663.「ことわざの知恵」 岩波書店辞典編集部

ことわざって、人間の実体験から生まれた生活の知恵ですね。自分自身、体験したことから一行ルールを作っていますが、それが多くの人に共感が得られたものがことわざとなったのではないでしょうか。

本書は、1ページに一つのことわざの意味と起源が書かれています。
その中で、特に気に入ったのは、次のことわざです。

「小人閑居して不善をなす」
並の人間は、暇だとろくなことをしないという意味。確かに、娯楽や散財、それを原因とした犯罪を起こしがちですね。仕事をするということは、それだけで意味があるように思います。

「子を持って知る親の恩」
自分が親になって初めて親の有難さが分かるという意味。本当に子供との関わりで自分が親にかけた迷惑が身にしみます。そして、それを親に恩返しできなくなった以上、子供に何かやってあげることが、恩返しとなるのでしょうか。
また、今は子供に通じなくても、子供が親にならないと分からないものだと諦めもつきます。

「三つ叱って五つ褒め、七つ教えて子は育つ」
こういう配分でないと、うまく伝わらないことを知りました。
自分は、「七つ叱って二つ褒め、一つ教えて」という配分ではないかと、反省しました。