2015年7月28日火曜日

688.「「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路」 宮崎 正弘

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読めば読むほど、やはり参加しなくって良かったと思うAIIB。成功する要素がなく、破綻するか何となくフェードアウトしていくことでしょう。「バスに乗り遅れるな」とあおったマスコミや政治家もそんなこと言ったことを惚けてしまうのでしょう。

AIIBは、途上国への国際貢献が本質的な目的ではなく、中国国内で余った資材や労働力の押し付けです。破綻寸前の中国経済をうまく誤魔化していくことが本来の目的のようです。

さらには、資金援助によって南沙諸島や西沙諸島で関係悪化した周辺国の頬を札束で叩いて従わせることも目的の一つでしょう。

しかし、当の中国にはAIIBに出資する外貨(米ドル)が容易できるか、疑問のようです。世界第2位の外貨準備高と言われていますが、ほとんど同額が既に不正に海外へ移管されていて、差し引きゼロのようです。

さらに、もしAIIBに資本金が集まったとしても、自己資本規制によりその資金は使えず、別途市場から資金を集める必要があります。ところが、AIIBには日本とアメリカが参加していないため、評価が低いので、高い利息を付けなければ、資金が集まりません。

そのような高い資金で投資する、評価が甘いプロジェクトで、事業がうまくいくわけがありません。

スタート前から、破綻が見えているAIIBの行く末を生暖かく見守っていきましょう。