ビブリオバトルとは、数人の発表者が自分の推薦したい本の魅力を語り、参加者全員の投票で最も読みたい本を決めるゲームです。
こんな地味なテーマが小説になるのかと、疑問の思いましたが予想外の面白かったです。
普段は大人しい伏木空ですが、SFの話になると饒舌になり豊富な知識が湧き出ます。このキャラクター設定は、すこしビブリア古書堂の事件手帖に似ています。
本書は、ビブリオバトル部の部員達もキャラが立っていて、それぞれが自分の好きなジャンルの本に非常に詳しいので、様々な分野の書籍が紹介されます。
これだけの著書を様々な分野の歴史も含めて描くことができる著者の博識ぶりに敬服します。
そして、単なる書籍紹介に留まらず、それぞれの登場人物のトラウマや悪意なども描かれ、とても楽しめる本となっています。