2016年1月2日土曜日

810.「優れた社長は、コンサルタントをどう使うのか?」 五藤 万晶

著者は、ダイナミック・コンサルタントという独自の概念を提示しています。これは、ある分野に特化した専門コンサルタントのことを表し、一般にイメージされる従来型の経営コンサルタントと区別しています。

本書では様々な事例を紹介し、社長が自社の課題を解決するためにコンサルティングを導入して成功した例、失敗した例を解説しています。

失敗した例では、コンサルティングの目的が不明確なままスタートしてしまい、組織風土が壊されてしまったり、売上は上がったもののコンサルタント自身がその会社の商品を売っていたため、営業社員が依存的になったしまったりしました。

成功した例はコンサルティングの目的を明確化し、依頼するテーマを絞ったうえで、そのテーマを社員が自律的に運営する仕組みを作るというものです。

コンサルティングを導入する際には、経営課題を明確にし、依頼するテーマを限定して、その分野の専門コンサルタントに依頼することがポイントと分かりました。