登場人物やストーリーがかなり異なります。
大人気の五代友厚は数行しか登場しません。温かく支援してくれた養父は、嫁いですぐに亡くなっています。鉱山を爆破したさとしの話は全くありません。
だいぶ話が膨らんでいるし、山となる話が勝手に作られており、ドラマにするっていうことはこういうことなんだと思いました。
モデルは同じでも、別の話として読んだ方がよいです。
本書については、浅子というそれまで知られていなかった人物にスポットをあて、決して多いとは言えない資料を基によく人物像を作り上げたと感じます。名も無き個人が大きな事業を育て上げる経緯がよく描かれています。
また、江戸、明治、大正にかけての女性教育、社会進出、自立もよく理解できます。