2016年5月25日水曜日

930.「えんじ色心中」 真梨 幸子 講談社

著者の熱意が非常に感じられる作品でした。

ただ、話の柱が多くなったため情報過多になり、混乱してしまいました。

面白くは読めたのですが、ネタが多すぎて話にまとまりがないように感じました。

物語も、途中で少し中だるみした感があります。

しかし、意欲作であることは間違いはありません。

本作では、読者に伝えたいことが中心に書かれていますが、その後の作品は読者がどう感じるのかという読者感情をコントロールすることを中心に書かれているように感じました。