スクール・カーストが実際にあることを知りました。
それは直接のいじめでない分、本人から助けを求めることがさらに難しいようです。
そして、それは全体の空気であるため、本人が変わっても、状況は変わりにくいです。
著者がスクール・カーストで失ってしまったものは「自信」でした。生々しくも痛々しい半生記です。子供向けの自己啓発本とは言えないと思いました。
その後、著者は、大学生の時に、「R-18文芸賞」を受賞して作家としてデビューします。
しかし、新しい出会いものなく、家とコンビニを往復するだけの、単調な生活に陥ります。
紆余曲折を経て、スクール・カーストのトラウマから逃れるのですが、その心境は「自分は自分、他人は他人」という割り切りではないでしょうか。
結局、最高のリベンジは、「自分が幸せになること」だと思いました。