2016年7月15日金曜日

967.「トランプ熱狂、アメリカの「反知性主義」」 宮崎正弘

オバマ大統領の失策が、アメリカ国民の不満や失望を生み、その反動としてトランプへの支持が高まっているようです。

アメリカでは、エスタブリッシュメントが上手く行かないと、その反動で反知性主義が台頭します。大統領制の特徴でしょうか。レーガン大統領がよい例です。

トランプの台頭は、その背景にグローバル主義への反発もあると思います。関税を引き下げて物価を下げ、従業員を非正規化し、更に移民を受け入れて賃金を低値で安定させる。その結果、多くの大衆が貧困化し、一部の経営者層が富裕化していきます。

世界がグローバル化していく中、イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ人気は、グローバル化への対抗運動のように思えました。