2016年7月14日木曜日

966.「カエルの楽園」 百田尚樹

全くの作り話ですが、真実の物語です。

平和で豊なツチガエルの国「ナパージュ」。

その隣には凶悪なウシガエルの国があり、毎日、他のカエルを食べています。

ツチガエル達は、大昔にウシガエルと争っており、自分達の本性は残虐なものだと信じています。そのため、イーグルに定められた「三戒」により争いを禁じており、「三戒」があるから平和でいられると信じています。

ある日、「ナパージュ」の南の崖をウシガエルがよじ登り、遂には「ナパージュ」の土地に入り込んでくるのですが・・・。

自虐思想を訴えるデイブレイク、ウシガエルと仲良くしようと叫ぶフラワーズなど、非常に口がうまく、自分達の予想が何度外れても、うまく言いくるめていきます。

現代の東アジア情勢を暗示し、将来に警鐘をならす警告の書です。

日本がナパージュにならないよう、各人がしっかりと自分で考える必要があると思いました。