2016年10月24日月曜日

1029.「私が失敗した理由は」 真梨 幸子

著者の作品である「孤虫症」のモデルとなった埼玉県田喜沢市のタワーマンション。

そのマンションで一家四人殺害事件が発生します。

その容疑者も含め、「私が失敗した理由は」という書籍が企画されます。成功するためには失敗を避けることという趣旨なのですが、この本に関わった人は次々と非業の死を遂げていきます。

果たして犯人は誰なかの?

読み終わった後、また、最初から殺された人の行動を確認してしまいました。

そして、カタカナと漢字で同一人物が描かれていますが、カタカナの時の人物の印象が非常に薄いことに気づきます。日本人にとって、漢字で書かれていない名前は印象に残らないのでしょうか。そういった心理までうまく突いています。

読み終わった感想は、「過去のブログで「孤虫症」をホメておいて良かった。そして、この本は素晴らしい。」です。読んだ人にしか分からないのでしょうが、これが私の失敗しない理由です。