2016年12月20日火曜日

1067.「きらきら眼鏡」 森沢 明夫

ゆったりとした小説でよく書き込まれています。250ページくらいからテンポアップしていきます。

読みながら立ち止まり、登場人物の気持ちを考えてしまいます。

登場人物では、サブキャラクターの弥生に心惹かれます。明海に想いを伝えようとする健気さに心打たれます。

猫、本、コカ・コーラ、眼鏡など小物の使い方が上手いです。

恋愛だけでなく、子供時代からの父親との葛藤、名前にまつわるイジメのトラウマ、死に対する暗い欲望など、本当に上手く書かれている小説です。