またまた、突飛な舞台設定なのですが、読んでいくと不自然さはありません。
働くというのは誰かと交わした約束を守ること。
自己実現とは自分と交わした約束を守ること。
しかし、多くの人にとって自分との約束を守ることの方が遥かに難しい。それには強い意思と精神力を必要とするから。そして、自分との約束を破るとどんどん自信を失っていく。
では、自分との約束を守るためにはどうすればよいのか。
その一つの方法が、秘密結社でした。
夢を持つ仲間を持つことで、自分との約束が他人との約束に変わる。
そして、それぞれが自分の約束を守り強い自分になると仲間同士で1人ではできないことができるようになる。
自分との約束を守るもう一つの方法が、「お天道様は、いつも見ている」と言い聞かせることだそうです。それにより自分に嘘がつけなくなります。
この古くからの日本の習慣が、だんだん薄れていることに著者は危機感を持っています。
日本の風習にはこんな優れた考えがあることに驚き、自分でもお天道様を意識するようにしようと思いました。