2017年2月7日火曜日

1095.「セイレーンの懺悔」 中山 七里

女子高生の綾香が誘拐され、身代金1億円が要求されるものの、すぐに遺体で発見されます。

帝都テレビは、過剰報道続きで検証を求められいました。報道記者の朝倉多香美は、汚名返上のチャンスとばかり、スクープを狙います。

多香美はクラスメイトの証言から綾香がイジメを受けていたことを聞き出し、主犯格の未空を追います。未空ら4人を犯行グループとスクープとして報道し、帝都テレビの「アフタヌーンJAPAN」は一躍脚光を浴びるのですが・・・

報道の実体とは、真実の公開なのか、大衆の扇動なのか。そのあり方が問われます。そして、一番大切なことは、想像力を働かせて物事を見ることだと教えてくれました。