2017年2月10日金曜日

1098.「2017年 世界最終戦争の正体」 馬渕 睦夫

世界最終戦争とは、グローバリズムとナショナリズムとの戦争です。
経済戦争という意味ではなく、世界市場を作るために国家を破壊する戦争です。

元々は、国を追われてアメリカに流れ着いたユダヤ人が政治的に力を持ち、ネオコン(新保守主義)となりました。ネオコンは金融業を営むユダヤ人を基盤としているため、ヒト、モノ、カネの国境を超えた移動の自由を求めるグローバリストと非常に近いと思われます。

カネとモノの移動は既に完了し、後はヒトのみです。そこで、ネオコンはアラブの春を引き起こし、独裁であっても秩序があった国々を破壊し、混乱状態に陥れました。シリアのアサド政権を倒せば中東の崩壊は完成するところでしたが、ロシアが介入したため、これが阻まれました。その復讐としてウクライナの動乱を巻き起こしたとの見立てです。

ウクライナの騒動も鎮圧化されてしまったネオコンは、次にトルコ軍の反乱勢力にロシア機を撃墜させました。これにロシアが反撃すればNATOが介入して第三次世界大戦が起こるところでした。しかし、これもプーチンが自制して起こりませんでした。

次に仕組んだのが、ネオコンに抱き込まれたヒラリーの大統領就任。著者は、ヒラリーが大統領になればロシアと敵対し、2017年以降、世界大戦を回避することが非常に困難になると予想しておりました。しかし、これもトランプが大統領となり親ロシア路線となったために回避されました。

今後のグローバリズムとナショナリズムの争いに関心が深まります。