北朝鮮の建国者「金日成」という名は、革命のシンボルで、実は4人いたそうです。
私が知っている金日成は4代目で、本名は金聖柱(ソンジュ)です。ソ連が傀儡政権を作るために伝説の金日成将軍として、言うことを聞く人間を送り込みました。ところがとんだ見込み違いで勝手な王朝を作ってしまいました。
北朝鮮は共和国を名乗っていますが、実質は金一族の王朝である「金氏朝鮮」と考えたほうがわかりやすそうです。
金正恩は、世界情勢を知らない狂った独裁者と見られていますが、実は非常な切れ者であると著者は見ています。
あの若さで、自分より年配の先輩たちを掌握するために、敵対しそうな人間は叔父であっても処刑し、兄であっても暗殺する。あたかも祖父の金日成を彷彿させます。
太っているのも、あまりの若さで侮られないようにと祖父に似せているのではないかと思われています。
実際に政権を掌握してから、4年間も生き延びているということが巧緻の証かもしれません。