マルドゥック・ヴェロシティ、マルドゥック・スクランブルに続く3部作目。マルドゥック・スクランブルから2年が経ち、マルドゥック市は見かけ上の平穏が保たれていました。
イースターズ・オフィスのウフコックは新しいパートナーのロックと順調に仕事をこなしていました。
ところが、弁護士サムから企業の内部告発者ケネス・C・Oの保護依頼がもたらされてから、事態は一変します。
09法案で認められた強化人間以外にも、強化人間が量産されていて血みどろのチーム対抗戦が繰り広げられていたのでした。
本作では、ヴェロシティのボイルドや、スクランブルのバロットのような強烈な個性を持ったメインキャラクターがいません。
強いて言えば、強化人間の草創期から唯一生き延びたウフコックが主人公であり、その葛藤が克明に描かれています。