2018年5月30日水曜日

1232.「寄生難民」 坂東忠信

「寄生難民」というのは、聞き慣れない言葉です。

著者は、本来は難民ではないのに難民を名乗る「自称難民」のうち、本当は自分で生きていける人を「偽装難民」と呼びます。

「偽装難民」のうち、助けてもらった国に同化しようとせず「私達の文化を尊重せよ」と叫び、生活保護などを悪用する人を「寄生難民」と呼んでいます。

平成28年に初回申請した難民申請者10,901人中、本当の難民と思われるのはたったの152人(1.4%)でした。あとは自称難民と思われます。

「難民」と言われれば諸手を挙げて助けないと、人格を疑われてしまう風潮のなか、これに異を唱えることは本当に勇気がいります。

しかし、本当の難民にはしっかりと援助する一方、自称難民には帰国していただく強い姿勢が必要だと感じました。