2018年7月3日火曜日

1249.「ルポ 川崎」 磯部 涼

川崎は貧しい農地でしたが、工場誘致により工業地帯として生まれ変わりました。

その地理が工業地域として適していたため瞬く間に京浜工業地帯として大きく発展しました。

その発展が日本各地からは在日韓国朝鮮人、外国からは移民を引きつけ独特な地域を形成しました。

しかし、日本のデフレに伴い成長サイクルが止まってしまっいました。そこで暮らす子供たちは、ヤクザか、職人か、捕まるしかなくなってしまいました。そんな中からラッパーとして活躍する若者が出てきて子供たちの目標となっています。

閉鎖された狭いエリア内で、先輩、後輩、幼馴染といった濃密な人間関係で生活しています。本書はそんな行き詰まった世界で、ラップやダンスによって成功した若者を紹介しています。

ただ、これは、ある特殊な面からの見方で、川崎と言う街全体が変わったとは言えなさそうです。