1980年代に人気レスラーだったランディーも、20年後は年老いたレスラー。週末の試合だけでは生活できず、平日のスーパーのアルバイトで糊口をしのいでいます。
ある試合後、心臓発作を起こしバイパス手術を受けます。プロレスを禁じられたランディはスーパーの仕事をメインにするが、家族もなく強い孤独感にさいなまれます。
それまで疎遠だった娘と関係を改善し、馴染みのストリッパーと家庭を持とうとするがいずれも失敗します。
行き場を失ったランディーは、命をかけてでもプロレスラーとして生きるしか生き甲斐がありませんでした。
仕事の成功と引き換えに家族をないがしろにした結果、仕事で成果が出せなくなったときには、周囲には誰もいないという、誰にでも起こりうるテーマをしみじみと考えさせてくれます。