2019年1月30日水曜日

1330.「「正定事件」の検証─カトリック宣教師殺害の真実」 峯崎 恭輔、 藤岡 信勝

正定事件は、1937年10月9日に北京南方の正定という城郭都市にあるカトリック宣教会で略奪や破壊が行われ、9人の宣教師が拉致の後、殺害された事件です。

2012年10月13日に犠牲となったシュラーフェン神父の殉教75周年式典で、日本カトリック市況協議会の池長大司教が確たる証拠もないまま、日本軍が正定の女子修道院に侵入し「慰安婦として200人を出せ!」と要求し、これを拒んだシェラーフェン司教ら9人を火刑によって虐殺したとの書簡を代読させました。

日本軍が虐殺を行ったという証拠はなく、すべて伝聞と推測です。日本軍が正定を占領したのは10月9日の事件当日で、まだ本隊は到着しておらず、多数の支那兵が避難民に紛れて残留していました。状況証拠からは支那兵の可能性もあります。

現在、正定事件が南京大虐殺のように日本軍の残虐行為としてでっち上げられようとしています。

本書はそれを防ぐために出版されたもので、英訳も出版される予定です。しっかりと証拠を集め、歴史戦に対処することが必要です。