2020年8月13日木曜日

1407.「聖なるズー」 濱野 ちひろ

ズーフィリア(動物性愛者)という殆ど語られたことがないタブーにスポットを当てた画期的な本。

だだ、ドイツ国内のみの、それも殆どゼータという一団体を中心とした20人との面談だけなので、ズーフィリアを一般化するには根拠が乏しいを思います。

ズーフィリアといっても常に動物とのセックスを求めているわけでもなく、自分が愛した特定の動物とまれにセックスをしいているようです。

哲学的な要素も含まれていますが、セックスは根源的にその種の繁殖行為で、種の存続のために快感が備わっていると思います。種の存続行為に様々な意味づけをして哲学することに意味があるのでしょうか。

また、ズーフィリアのセックス観を著者への性暴力に引き付けて考察したいようでしたが、殆ど両者に関連性を見い出せませんでした。