本書に登場する女性は、自分の家族や国を守るためにみな自ら志願して出征しています。
相手はドイツ兵で、自国を侵攻されているため、「ファシスト」と罵り戦っています。しかし、なぜ戦っているのかは考えていません。そして、一方的に侵略されていたわけでもありません。スターリンが共産主義を広げるために仕掛けた戦争です。しかも、自分達もファシストでした。ファシスト同士の領土侵攻でした。
勇ましく戦った彼女たちは、「勝った」と喜んでいますが本当にソ連が勝ったわけではありません。
しかも、戦後、彼女たちは恐ろしい後遺症と差別に悩まされることになりました。