2013年1月10日木曜日

10.「知的ストレッチ入門」 日垣 隆

2時間くらいのセミナーに参加すると、分厚い専門書をひもとくよりずっと要領よく、専門家の考え方や最新の動向を知れる可能性があります。知りたいことがあるとき、それについて詳しい人の話を聞くというのが、実は最短距離なのです。

そういう見方もありますが、セミナーに参加するまでの移動時間を考えたり、本を読み返したりすることにより、「本の方が効率的では?」と、最近思うようになりました。

仮説やヒラメキを書き留めておく、というのも知的ストレッチにおいてはとても有効です。無理をせず、1行でいいと割り切ってください。だいたい1行でいい、と言われたら1行以上書いてしまうものですから。大事なのは続けることです。

早く大量に処理できる仕事とは、すでにマニュアル化されている仕事、と置き換えてよいでしょう。同様に、その人にしかできない仕事とは、今のところマニュアル化されていない仕事と言えます。
すでにマニュアル化されている仕事や作業は、誰でも対応することができますが、マニュアル化できていない部分をマニュアル化するのは誰もができることではありません。そこが付加価値になっていくのです。

確かにそうですね。帰納法の考えでしょうか。作業を自分でマニュアル化するのは、そのポイントを捉えたり、効率化するうえで非常に有効です。

肝心なのは、自分なら誰よりも早く完璧にこなせる仕事があったとして、あなたが、その後もまったく同じ依頼を引き受け続ける人になっていくのか、それとも、この人に頼んだら別の形で解決して、マニュアル化してくれると思われる人になっていくのか、です。
自分にできたことを他者に教えて誰もができるようにする後者が、いわゆる「仕事ができる人」の正体ではないでしょうか。

これができるようになれば、メンバーからマネジャーに進化できますね。
(青字部分は、本書からの引用)