2013年4月17日水曜日

66.「勉強上手」 成毛 眞

資格の勉強、英会話、セミナーは興味がなければ必要ない。映画が好きならとにかく映画を見ればいいし、音楽好きならずっと聞いていても演奏してもいい。とにかく自分の好きなこと、得意なことをやれば努力は必要ないとのことです。まったくその通りです。

もはや資格に市場価値などなく、特にIT関係の資格などは下請けの下請けのように下に行くにつれ必須になる。だからIT関係の資格を片っ端から受ける人を自ら下に行くようなものという指摘は、著者がマイクロソフトの社長だったゆえに恐ろしいです。

さらに、ビジネス書を読み、成功者の話を聞き、スクールや通信教育を利用して大成功した人などいないと断言します。ビジネス書が必要なのはコンサルタントや評論家だけだそうです。

では、著者が勧める勉強法は何かというと、多読と芸術鑑賞です。

多読は、受験勉強ではないのだから本の内容を覚える必要などありません。忘れるのであればその程度の本だったのだから忘れて良いそうです。

芸術は言語を超えて世界中で普遍だからエリート必須の教養です。ただし、芸術を理解するためには事前の学習は欠かせません。

勉強に関する通説を真っ向から否定し、本当の勉強とは何かを教えてくれる本です。