2013年10月30日水曜日

159.「18歳の今を生きぬく―高卒1年目の選択」東京都立大学「高卒者の進路動向に関する調査」グループ、 乾 彰夫

東洋大学 小澤浩明教授のお薦め本。

現代の高校卒業時の進路について、自分の頃より厳しいとは
何となくわかっていましたが、かなり理解が進みました。

自分の頃は、進学か就職しかルートはありませんでしが、
現代は、進学、就職、フリーター、ニートと分かれています。

進学は、僕らの時代では合格できなかった層が進学できる
ようになったものの、大学に馴染めず辞めていく。

就職は、非正規雇用が増えたためか、正社員は長時間労働と
パートからの突き上げで精神や身体を壊して辞めていく。

フリーターは、いじめや嫌がらせが多く、精神を病んで辞めていく。

本書では幸せになった例が殆どなく、救いがないため、
読み終わって気分が暗くなりました。

これが若者の進路の全ての姿ではないでしょうが、
こういった状況は何とかしなければならないと思いました。