2013年10月29日火曜日

158.「工学部ヒラノ教授」 今野 浩

著者が東京工業大学で教授を務められたときの組織に関する体験談。

大学の准教授(助教授)と聞けば、とても出世した人だと思っていましたが、
実際には「教育・雑務マシーン」であることの驚きました。
そして、50歳すぎても教授になれない人が多く、
「大学スゴロク」では厳しい状況にあるようです。

また、一般教育教官と専門課程教官との間には
地位や処分について大きな差があることを知りました。

教授の仕事は、自分の研究をして論文を書くことがメインで
その合間に授業を行っていると思ってました。
しかし、その業務割合は、
国立大学では、研究35、教育30、雑務20、社会貢献15
私立大学では、研究25、教育45、雑務20、社会貢献10
とあまり研究に時間を割けないようです。

権力闘争などもあり、色々大変だなと思いました。