本自体は、U25という20代前半の若者に多様な働き方を
提示するシリーズ。一流大学から一流企業へ進むことが
働き方の全てではないという趣旨だと思います。
現在の著者は、フリーな働き方をしていて、定職を持たず様々な仕事に
携わっています。その働き方のベースとなっているのは、慶応大学を卒業し、
集英社に就職して、30歳まで勤務しています。
したがって、彼女は一流大学から一流企業へ進み、
その過程で学習する習慣を身につけ、仕事の基本を学び、
慶応大学と集英社というブランドを得ていることを見逃すことはできません。
それぞれの文章が彼女が言語化した教訓でまとめられていますが、
その効果については検証されていないので、鵜呑みにはできません。
特別な専門知識を持たない彼女が成功した要因は、本書を読む限り、
自分の頭で考えること、多くの人と交流したこと、自分情報を大量に
発信したことだと思います。
自分の頭で考えることの基礎となったのが子供の頃にいじめに会ったので、
図書館にこもって読書していたことだと思います。
多感な時期に友達が本だけという状況で多様な考え方に出会い、
ありあまる時間で色々と夢想したことが物事を深く考える習慣に
なったのではないでしょうか。
定職に頼らず縛られない働き方をしている素敵な方だと思いました。