2013年11月14日木曜日

169.「何があっても一家4人を食わせていくだけのお金を稼ぎたいならスモールビジネスをやるしかない」 中村裕昭

士業について書かれた部分が大変参考になりました。
(以下、青文字が引用部分)

「行政書士の資格がなければ、行政書士としての仕事はできません。
しかし、行政書士としての仕事をしてもお金を十分に稼げない人もいます。
自分が携わるビジネスで大切なことは、お金を稼ぐことです。
それは集客でありセールスです。
自分を飾るための資格を取る暇があったら、マーケティングや
セールスを学び、実践し、お金を生み出す知識を身につけた方が
いいのです。」

その通りだと思います。
私も弁理士の資格を取った後に、中小企業診断士や
弁護士の資格取得を検討しました。
しかし、投資に見合う収益が得られないことと、
複数の高度な専門分野で継続して専門性を磨くことの困難さから、
ダブルライセンスの取得を止めました。

「資格を活かしたビジネスは、マンパワーが必要な
ビジネスモデルでもあります。
行政書士や弁護士は、基本的にはその資格を持った人が
対応する必要があるからです。」

顧客は勤務先より、先生個人で仕事を依頼します。
そうすると、どうしても受けられる仕事の限界点があり、
そこが収益の限界となります。
その上で収益を上げるには、高度な専門分野に特化して高価格にするか、
一般的な分野をマニュアル化して、実務はスタッフに任せ、
薄利多売にするかです。

「顧客をどのように集めるかといった問題や
価格競争に陥りやすい、ライバルが多い、すぐにマネされるなど、
頭ひとつ抜けたと思っても、その優位性はすぐに失われる可能性が
常につきまといます。
また、ネットだけを中心に事業展開すると、実体がわかりにくく、
はじめは受け入れてもらいにくいデメリットもあります。」

士業は装置産業ではないため、マネされやすい業態です。
その中で、顧客から選んでもらえるためには、
パーソナルブランドを高めることと、常に進取の気性を持つことでしょうか。

「集客から収益が上がる仕組みをいかに上手く構築できるかが
成功と失敗の分岐点となります。」

そのなかでも、特に集客の仕組みを作ることが重要なポイントです。