2013年12月17日火曜日

198.「殺生伝 疾風の少年」 神永 学

いつも通り読みやすいので、最後まで一気に読んでしまいましたが、物足りなさを感じます。

今回の話は、物語の設定にオリジナリティが感じられません。
九尾の狐、砕けて全国に飛び散った石、全て揃うと九尾の狐が復活する、石を持って生まれたことにより体内に九尾の狐を有する娘、口から妖魔が入り込むことで妖魔に支配される等、どこかで聞いたことがあるプロットばかりでした。

歴史ファンタジーという、著者にとって新分野のため、実力が出し切れていないのでしょうか。

シリーズ化ということなので、2作目以降からの新しい展開を期待します。