2014年1月5日日曜日

212.「ダメなあいつを、なんとかしたい! 」心屋 仁之助

自分が頑張れば頑張るほど、付き合っている男がダメになっていく。最初は、できる男、素敵な男がダメになっていく。「ダメ男製造機」。

ダメ男を作り出したのは主人公の女性。それは、彼女が子供の頃、お母さんの役に立ちたかったけど、できなかった、彼女の心のしこりが作り出したものと言い換えることができます。

結局は、自分が「役に立とうとしない」、「できる人にならない」ことがうまくいく方法ということでした。相手のことも「できなくてもいい」自分のことも「役に立たなくていい」。それでもちゃんと愛され、存在できるということをただ「信じて見守る」ということが解決への一番の近道だったのです。

自分の周囲の男を世話を焼き過ぎてダメ男にしてしまう女性は、その成長過程において、母親に対し、期待に応えよう、役に立とうと考えて成長しています。そうしないと、母親から愛されないと思い込み、それが男性との関係においても表出してしまいます。

これを打ち破るには、役に立たなくても、愛される存在になれると信じられることだそうです。