2014年3月8日土曜日

274.「旧皇族が語る天皇の日本史」竹田 恒泰


これまで学習してきた歴史は、出来事が中心で、天皇はその出来事に関わる場合に記載されていました。

本書では、天皇を中心に全天皇を紹介し、天皇ごとに出来事をつづった点で新しく、面白いです。

中大兄皇子を助けて蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足の息子が藤原不比等です。藤原氏は後に四家に分かれ、嵯峨天皇に重用されたのが藤原北家。
藤原北家は、近衛家、鷹司家、九条家、二条家、一条家といった藤原五摂家の祖です。
藤原五摂家は、摂関のみならず、皇后を出すことが許され、維新後も権勢を揮いました。
太平洋戦争に破れ、華族制度が廃止されるまで皇室と深く関わり続けました。

また、関白を設置した光孝天皇は、自らの皇子全員に源氏姓を与えて、臣籍降下させました。これが、源氏の起こりです。

初めて知ることが殆どで、大変勉強になりました。