2014年3月12日水曜日

278.「社長の勉強法」國貞文隆

著者の頭には、事業を経営している社長の勉強法は素晴らしいという図式があります。

そして、社長から聞いた話を鵜呑みにして、自分が学んだ経営理論等でそれをコーティングしてまとめています。

しかし、社長が語っている勉強法は、本当に行われているものでしょうか?インタビュー用に実際には少ししかやっていないことを習慣化しているように語っていないでしょうか?

また、その勉強法が本当に効果的なのでしょうか?その勉強法をしたから、うまく経営できているのでしょうか?

例えば、ある社長は、「ビジョナリー・カンパニー」を何度も読み返して、書き込みをしたと語っています。
あの本は、当時売れないコンサルタントが仕事がないので書いた本と言われています。そして、「ビジョナリー・カンパニー」として取り上げられた企業の殆どが10年後に輝きを失っていました。そんな根拠がない理論が本当に経営に役立つのでしょうか?

結局、一番の勉強法は、実体験から仮設と検証を繰り返すことではないかと思います。