非常によくできたストーリーでした。
複数の事件が交錯しながら、一本の話にまとまっていく厚みのある物語です。
渋谷の街が生き生きと描かれ、登場人物が渋谷を疾走します。
アキ、カオル、柿沢、桃井の4人の人物像がしっかり描かれています。
柿沢だけ、過去が明かされていませんが、続編で明らかになっているのでしょうか。
「午前三時のルースター」で第17回サントリーミステリー大賞読者賞受賞後の第2作となる本作ですが、パワーダウンするどころか、スピード感やストリー構成が強化されています。
このシリーズは4作まで出ているので、次作も楽しみです。