2014年3月30日日曜日

298.「〈銀の匙〉の国語授業」橋本 武

灘高で小説「銀の匙」だけを使って3年間授業を行うというユニークな国語教育を実施していた橋本先生の本です。

2012年3月22非の出版で、橋本先生が100歳(!)の時の書籍です。書いている内容もしっかりしていた素晴らしいです。

50歳から社交ダンスを始め、60歳から宝塚歌劇団にはまり、そして、ファッションに凝るようになったと好奇心が尽きません。これが若さの秘訣でしょうか。

銀の匙を教科書とした理由は、

  • 夏目漱石が美しい日本語だと激賞したこと
  • 新聞連載のため、長からず短からず、教材として扱いやすいこと
  • 中学生が自分と物語の主人公と重ねながら読むことができること
だそうです。

特徴ある表紙のイラストは、橋本先生の教え子に書いてもらったそうですが、その方は若くして亡くなってしまったそうです。