2014年5月2日金曜日

335.「ボーダー―ヒートアイランド」 垣根 涼介

ヒートアイランドシリーズの第4弾。

3年前に解散した、渋谷の伝説のチーム「雅」の名を語り、「ファイトパーティー」が復活する。そこから、3年前の渋谷の抗争事件が自分達の仕業であることが発覚することを恐れたアキとカオルは、偽「雅」を潰すべく動き出す。

この本だけでも面白いですが、読み始める前に「午前3時のルースター」と「ヒートアイランド」を読んでいた方が、更に人物像が掴めて楽しめます。

「午前3時のルースター」の慎一郎も登場していますが、キャラクターが変わった気がします。「午前3時のルースター」では、「ヒートアイランド」のカオルを少しおとなしくした印象があるので、キャラがかぶらないように、変えたのかもしれないと思いました。

子供時代の無茶が放つキラメキと、それが20歳を過ぎると許されないことへの愛惜がよく描かれています。