2014年5月9日金曜日

341.「なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術」佐藤 留美

一生懸命勉強して、資格を取得しても時代の変遷で、その資格が不要となってしまえば、努力も水の泡。

一時期流行ったUSCPAは、会計基準の統一により不要となり、それを持ち込んみ一世を風靡したANJOインターナショナルは、2006年に倒産しました。

MBAも取得者が増加したためにコモディティ化し、社内ではウンチクを振り回す困った人になってしまいました。

特に面白かった記述は、リクルート出身者についてです。
著者は、リクルート出身者が世間で言われるほど活躍してるか疑問と言っています。
起業後に実によく独立や企業を促すようなビジネス書を書き、自分の今のビジネスがいかに成功しているか、派手に宣伝しますが、社長の大半が町コンで、社員数100人以上の企業の社長になった人は数えるほどしかいません。
「人材輩出会社」というより「人材排出会社」なのかもしれませんと、手厳しいです。

「専門職として勝負したければ、専門家の中のさらなる専門分野を決め、その分野に集中したい。例えば、弁護士なら著作権法に強い弁護士、PL法に強い弁護士といった具合だ。」といった提案は、納得出来ました。