2014年5月11日日曜日

343.「「日本の朝鮮統治」を検証する1910-1945」 ジョージ アキタ、ブランドン パーマー

客観的観点から、日本の朝鮮統治が欧米の植民地統治と比較してどうであったか検証しています。

日本が非難されている内容は、
「朝鮮人は、史上最も残虐だったとして知られる日本の植民地支配の下で生きていた。」というものです。

ここで疑問となるのは、「日本は史上最も残虐だったのか?」ということです。

日本は、確かに、強制労働、経済的搾取、反抗的な分子が存在する村を焼き打ちしました。それは、あらゆる敵対行為の兆しを速やかに封じ込めなければ、泥沼の内乱に突入してしまうからです。

その一方で、日本は朝鮮の社会インフラ整備に力を入れました。一例を挙げれば、李氏朝鮮当時には500人程度だった公立学校の生徒数は、1910年には、22,000人、1937年には9,010,000人と45倍に急増しました。

これは、日本統治のための戦略と非難する向きもありますが、文盲から逃れた朝鮮人が数多くいたことは事実です。経済的搾取だけが目的であれば文盲に置いておいた方が日本にとっては都合が良かったと思いますが、朝鮮の発展が日本の発展にもつながると、当時の日本政府は考えたのではないでしょうか。

社会的インフラを整備したのだからといって植民地化を正当化する理由にはなりません。しかし、ここまで自国の資本を持ち出し、社会インフラを整備した民俗が、本当に「史上最も残虐だった」と言えるのでしょうか・・・。