2014年5月16日金曜日

映画「おばあちゃんの家」


2002年の韓国映画です。

ソウルで暮らす7歳のサンウは、母の就職活動のため母の実家の祖母に預けられます。

都会で育てられたサンウは、口がきけず字が読めない祖母にワガママをいい放題。祖母は怒りもせず、サンウの要求を叶えてあげようとしますが・・・。

祖母の家は山中の崖の上のあばら家。
祖母の年齢から考えると日韓併合の時期を体験していると思われますが、この地域まではインフラ整備が及ばず、教育制度もなかったために、文盲におかれていたように思われます。

服装も質素な白いチョゴリを着ているのでこの地域は西洋化されず李氏朝鮮時代の生活習慣が続いているのかもしれません。

しかし、そのために人々にやさしい気持ちや助けあう気持ちがまだ残っています。サンウはそういう気持ちを持たず、また理解できませんが自分が苦境に陥ったときに、おばあちゃんの優しさに気付きます。

サンウは、おばあちゃんの思いやりに涙しますが、その性根は変わっていないと思いました。ソウルに帰ればすぐに忘れてしまうでしょう。

しかし、おばあちゃんの無償の愛情は、民俗や地域が違っても、変わらないものだと思い、胸を打たれました。