2014年7月9日水曜日

402.「片想い」東野 圭吾

614ページという長編ながら飽きることなく、最後まで先を気にしながら読み終えました。

10年ぶりに再開したアメフト部の女子マネージャー美月は、男の身なりをしていました。彼女から殺人を告白された哲朗は、彼女を守るために奔走します。

始めは、単なる殺人事件と思われていた事件は、想像もしなかった方向へ転がっていきます。

他愛もない想い出話や会話が後にストーリーの重要な伏線となっています。

その中で、性同一性障害、半陰陽といった出版当時は殆ど知られていなかったタブーがメビウスの環になぞらえて問題提起されます。