2014年7月11日金曜日

404.「キケン 」 有川 浩

主人公の元山が大学時代のサークル「機械制御研究部」、略称「キケン」の想い出を回想する話です。

大学時代の想い出ゆえ、著者の他の作品に比べるとスケールが小さいです。正直、2話目までは、つまらなくはないが、他作品に見劣りするという感想でした。

しかし、最後まで読み終えると、これはこれで結構面白かったと思いました。

元山が卒業後、ずっと大学を訪れなかったのが、楽しかったサークルが、今は自分達のものではないことを認めたくないためという理由も理解できました。

こうした思いを持つ人は、結構多いのではないでしょうか。