金銭的に恵まれている高橋淳子は、息子慎司の進学で悩んでいます。
向かいに住む、収入と不釣り合いな家を持った遠藤真弓は、娘彩花の家庭内暴力に苦しんでいます。
ふとした事で高橋家で殺人事件が起こりますが、遠藤家で殺人が起きても不思議はありませんでした。
2人とも高級住宅街「ひばりヶ丘」に住むことで、心が闇に捉えられてしまいます。
しかし、高い位置から見れば、坂の上の高級住宅街も坂の下の普通の住宅街も、全てが一つの美しい風景になります。
タイトルはそのことを暗示しているように思えました。