サンマンは、身寄りもなく、勤めていた会社もクビになります。
人生に幻滅した彼は、自殺を繰り返しますが、なぜかいつも未遂に終わります。
川に飛び込んで自殺を図った後、病院で目を覚ました彼は、病室で見知らぬ男を目にするが、周りの人には見えません。
そして、泣くおばさん、エロ爺、クソガキと次々と幽霊に取り憑かれます。
相談に行った霊媒師は、幽霊たちの希望を叶えれば満足して成仏すると言うのですが・・・。
中盤まで荒唐無稽で、出来事も支離滅裂なため、安い脚本だなと思っていました。
しかし、巻き寿司の具の「セリ」をキッカケに話が急転換して、それまでの支離滅裂なエピソードが一つの結末に収束していきます。
会場では、すすり泣く声が聞かれ、私自身も危うく涙をこぼすところでした。