いじめと父親のネグレクトがM君の精神を破壊しました。
ひきこもりの人の精神状況がよく描かれています。興奮と失望が交錯し、突如パニック状態に陥ります。
少し良くなったかと思うと前より悪くなるなど、全く順調に回復しません。周囲はM君に振り回されます。
M君は生活保護を受けて、徐々に生活を立て直していきます。長引くデフレと生活保護の不正受給により、本当に必要な人が保護を受けられなかったり、減額されていきますが、生活保護は本当に大事な制度だとおもいます。
皆が平均して豊かな、一億総中流が実はやさしい社会のように思いました。