2014年9月18日木曜日

473.「All You Need Is Kill」 桜坂洋

トム・クルーズ主演の2014年公開のハリウッド映画の原作です。

異星人によって造られた自動機械は、棘皮生物に寄生し、大量増殖しました。それは、地球の土壌と海水を汚染し、人間を殺戮するようになります。人類は、それを「ギタイ」と呼ぶようになります。

人類は地球規模の統合防疫軍を結成し、ギタイに対抗します。統合防疫軍初年兵のキリヤ・ケイジは、最初の戦闘で戦女神(ヴァルキリー)リタ・ヴラタスキに出会いますが絶命します。ところが、ケイジは目を覚まし、戦闘の30時間前に戻っていました。

著者がゲーム好きを公言するだけあって、設定はロールプレイングゲームのようです。「ループ」というリロードを何度も繰り返すことで、ケイジの戦闘力が上がっていきます。そして、160回目のループでステージクリアの場面を迎えるのですが、そのボスキャラは・・・

同じ場面が何度も繰り返すので、読んでいて退屈そうですが、ケイジの選択により、パラメータが変化し、展開が変わっていきます。兵器の描写も緻密に描写されており、独特の世界観が広がります。最後まで楽しく読めました。