2014年9月9日火曜日

映画「大統領の執事の涙」


黒人少年のセシルは、奴隷農場で母が白人の主人に凌辱され、それに意見しようとした父が目の前でその白人に射殺されます。

セシルは農場から逃げ出し、ホテルのバーテンダーとして拾われます。そのバーで、ホワイトハウスの担当者からスカウトされ執事として歴代の大統領に仕えます。

タイトルから、大統領の苦難を支えた執事と大統領との友情話だと思っていましたが、実際には、黒人差別からの解放の歴史話でした。

ガンジー、キング牧師、マルコムX、KKK、ブラックパンサー党など、人種差別における歴史が語られ、その当時の実情や、白人、黒人の生活が分かりました。

そして、黒人差別はオバマ大統領就任で幕を閉じるのですが、職務上、ノンポリを貫き通さなければならなかったセシルと、過激派に走った長男のルイスとの和解も心を動かしました。