2014年10月1日水曜日

485.「米中開戦1」 トム クランシー、マーク グリーニー

太子党(中国共産党幹部の子弟)の韋真林は、長年、中国の経済政策を立案し、外資導入と輸出拡大により、中国経済を繁栄に導きました。彼は、共産党総書記と中国国家主席に上り詰めましたが、中国経済の実情は、破綻していました。

彼は、緊縮財政等によりこの危機を脱しようとしましたが、政敵に阻まれ、失脚に危機に陥ります。彼が選んだ手段は、南海の完全支配、香港の本土への完全な組み込み、そして台湾併合といった戦力投射、つまり、米国との戦争でした。

非常に現実的な設定です。実際の中国の経済もバブルであり、早晩破綻すると言われています。その時に、中国がこの方針を選択する可能性はあると思いました。