2014年11月14日金曜日

521.「「ひきこもり」から子どもを救い出す方法」 内田 直人

ひきこもりの実例が豊富ですが、読んでいると気分が暗澹とします。どうやって生活しているのか、これから仕事につけるのか、犯罪に手を染めないか、家族に迷惑をかけていないか。

ひきこもりの子供の中で特に難しいのは、親が学校の先生、医者、弁護士という先生と呼ばれる職業についている子供だそうです。「しっかりとした社会的地位についている親なのに何故?」と思いました。こういった親は、職業柄他人から感謝されるため、子供が「感謝されたい。反省したくない。」というパーソナリティを持つことが多いそうです。その結果、子供は変なプライドを持ってしまい、周囲から生意気との誤解を生じてしまいます。

ひきこもりの子供に対して、ゴルフを使って更生を図るという手法に驚きました。そして、非常に効果が高いそうです。ゴルフは、自分との戦いであり、思い通りにいかないことが殆どで、マナーに厳しいからだそうです。更生した子供達の実例を読んで、ホッとしました。