2014年11月17日月曜日

522.「驕れる白人と闘うための日本近代史」 松原 久子

本書は、ドイツに住む日本人の著者がドイツ語で著したものの翻訳です。ドイツ人の日本人に対する偏見に反論することを目的に書かれました。

日本人にとっては、ある程度の基礎知識がある内容を正確かつ精緻に説明し、さらに著者の解釈が加えられています。

日本の歴史や文化を知らない外国人が読むと、驚くことばかりではないでしょうか。それは、白人にとって、江戸時代までの日本は、キリスト教を信仰しない野蛮人が住む未開の国であり、明治維新により、白人の文明を教わってやっと文明化したと思われているからです。

江戸時代の江戸の街並みは、とても美しかったようです。それが欧米化と大東亜戦争の戦果により、殆ど失われてしまったことが惜しまれます。日本の文化や習慣を再認識して、日本らしい国を創り、自信と主張を持って外国と堂々と渡り合いたいものです。