2014年11月11日火曜日

映画「晩餐」



父は、定年退職し、暇にかまけて山登りに熱中しています。
母は、家事と孫を世話しながら、子供達に生活費を無心しています。
兄は、妻の体が弱く、子供がいないうえ、仕事をリストラされます。
妹は、心臓に持病があり、離婚したうえ、自閉症の子供を育てています。
弟は、大学を卒業しましたが、仕事がないうえ、教育ローンの返済に追われています。

母の誕生日に、弟は運転代行の客とトラブルを起こし、兄を巻き込んだうえに、家族に不幸をもたらしていきます。

韓国の低迷する経済を背景に、その中で、もがき苦しむ普通の家族の姿を描いています。

リストラ、大卒無職、離婚といった韓国の問題は、決して他山の石ではありません。日本はデフレの中、資産、人間関係などを取り崩して凌いできました。日本も選択を誤ると、韓国化し、こういった悲劇が頻発する社会になるおそれがあると思います。