2014年12月17日水曜日

543.「失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで」 大和 彩

著者は、37歳、体重100Kgの女性です。「女子」と呼べるのか疑問です。

著者が無職に陥った理由は、知識や技術が蓄積しない仕事を長期にわたって続け、30歳半ばを過ぎて失業してしまったことと思われます。低賃金で20代の女性との競争になってしまいますから、採用されるのは、非常に難しいと思いました。

しかし、このような状況に陥ってしまう人は多いのではないでしょうか。私自身は、最初の勤務先で新規飛び込み営業をさせられていたので、失業時でも、100件位の求人情報に応募して、次々とお祈りレターを受け取ることも、苦になりませんでした。ただし、このような人間の方が特殊で、多くの人は断られることが怖いので沢山応募することに腰が引けてしまうのではないでしょうか。

また、就職活動にしても、ハローワークに通うのみで、履歴書のブラッシュアップや、面接対策、キャリア形成等の策が全くありませんでした。ハローワークの職員さんに助けてもらって、やっと方向が見えてきます。これでは、失業状態が長期化するのも無理は無いと感じました。

著者にとって幸運だったのは、ハローワークでよいアドバイザーに出会えたことです。その方と定期的に面談することで、精神的サポートや、経済的支援を受けることができました。こういった制度は、非常に有意義だと思います。

雇用の安定や、個人の能力安定を考えると、派遣社員に制限を設け、正社員の雇用を増やすべきと思います。また、移民を増加させず、まずは日本人の雇用を確保することが、税収上でも社会の安定面でも大切と思いました。